高齢社会は国の豊かさ、生活環境の快適さ、医療水準の高さを示すバロメータであるといえますが、生活水準が高度化するにつれ、生活習慣病やストレスがもたらす神経疾患、高齢者ならば寝たきりや認知症といった病が懸念されます。厚生労働省も「健康日本21」運動を展開することで、国レベルでの健康維持を推進しています。
こうした健康への願いに対し、弊社は高度な医療機器の提供はもちろんのこと、患者様の人間としての幸福に取り組むことも重要な課題であると考えております。医療とは身体的治療だけではなく、介護、福祉に至るまで、クオリティ・オブ・ライフの向上という全人的なアプローチを遂行することにその役割があるのだと考えます。それこそが、医療がもつ”優しさ”であると信じております。
また、弊社は、単に医療機器を販売するだけではなく、医師や看護師にとって信頼がおけ、患者様のためになる医療機器の提供こそが使命であるといえます。そして病院という空間への取り組みも弊社の重要な課題です。その理想的なものとして、ホテル・デュー=神の宿としての病院作りがあります。病院とは一体誰のものであるのか?この問いかけの答えとして、機能的で快適な病院作りを目指し、さまざまな創意工夫を施した空間創造を行っています。医療需要の増大への対応、地域社会と一体化した医療・介護・福祉活動、医療関係者との信頼と連携によって実現されていくこと、それが弊社のこれからの展望であると言えます。